有限会社メディカルケアとは

スタッフコーナー

2019-03-01 11:38:00
私には薬学・薬術的知識も、薬局内での現場経験もありません。
ですが、患者さん側の立場からの経験値は低くはありません。
 
幼少期から病弱で、様々な科目の沢山の医療機関にお世話になってきました。
記憶にある中で初めて家族と離れて過ごしたのは、お泊り保育でも修学旅行でもなく入院生活。
アラサーになった今も、お薬を何も服用しない日はありません。(自慢にもなんにもなりませんが)
 
そんなアラサーが以前から不思議に思うのは、食べ物を口に入れる時は、賞味期限や製造元、カロリーなどを気にする人が沢山いるのに、お薬となるとなぜ「なんの薬かよく分からないけどとりあえず出たから飲んでる」人がとっても多いのか?
同じ口に入れるものなのに!
個人的には、気付けば点滴されていた…というような状況でない限りは、お薬について自分なりに理解をしてから体に入れるようにしています。
が、しかし。
この「自分なりに理解」という行為の恐ろしさを、今回髙村教授のお話しを拝聴して、改めて、あらためて!痛感しました。(以前から自覚はしていましたが…)
薬学・薬術的知識が無いにも関わらず、不確かな薬剤情報をネット検索して理解したつもりになっている…あああなんて恐ろしい!
 
お薬が体内でその役目を発揮するまでの仕組みは、素人が指一本でスマホをピッピとして簡単に理解できるようなモノではないのです。
猛省。
 
もしも、お薬のプロフェッショナルである薬剤師が常駐している保険調剤薬局が、ただお薬を貰うだけの場所では無くなったら。
もしも子供でも分かりやすいように、気軽にお薬と体の仕組みについて理解させてくれる場所になったら。
もしも1つのお薬の役目を最大限に引き出そう、そして1つでもお薬を減らそうと一緒に寄り添ってくれる場所になったら。
 
『PAを薬学に導入した理由とADME人形の意義』を拝聴し、髙村教授のような方が沢山いらっしゃれば、それは「もしも」ではなくなり、私みたいな「勘違い服用者」も、「とりあえず飲んでる人」もきっといなくなるのになぁと。
お薬に縛られ苦しんでいる患者さんの心にこそ強く響く髙村教授のお話しに、もっともっと沢山の方が触れてほしい!
お薬を恨んだ過去がある者として、強く思いました。
お忙しい中お話を聞かせてくださった髙村教授、本当に有り難うございました。

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